ネックといっても、いつもストラップの紐をぐるぐる巻きにしているヘッド部分周辺だったので、いったい何時その傷が出来たのか分からない。
数々の酔っ払いたち(自分含)によって、立てかけていて倒されてきたギター。致命的な傷である。
楽器を弾かない人はまず知らないだろうけど、ギターというもの、修理やメンテナンスには相当お金がかかる。
もちろん修理経験のない人でも、慎重にすれば修理できたりメンテナンス出来る場合もある。しない方がいいけれども。
半年前からずっと直さなきゃと思っていたけれど、その部分の修理はかなり高額になるのは分かっていたので、出来ずじまいだった。
でもとりあえず修理の見積もりだけでも、と今日楽器屋さんへ持って行った。
店員さんが見てくれたけど、やはり重大な傷で、しかももう弦は張らない方が良いと言った。
とりあえずの見積もり額を伺ったところ、約5万円…。高額…。安物でも新しいものが買える値段。
修理には出さずに持って帰ってきた。
悩む。
今使ってるギターは、彼女がくれた、いわば「宝物」である。だからきちんと直したい気持ちが凄くある。
5年前から4年前にかけて、事情があってワシは持っていた楽器や機材をほぼ全て手放した。唯一残したのは、塗装を自分で剥がしてボロボロになった引き取り手のないエレキギターと、シールドコード1本だけ。
アコースティックギターも、バンドで弾いていたエレキギターやエフェクターも、曲作りに使用していた機材も手放した。
今あるのはそのボロボロのエレキギターとひび割れてしまったアコースティックギターだけである。
直したい気持ちがあると綴ったが、仮に修理に出したとして、3ヶ月ほどかかるということで、昨日決まった年末の忘年会ライブには間に合わない。
しかも弦を張れないから困っている。
新しいものを欲しい気持ちもある。これにはここでは綴れないけれど、とある想いがあってのこと。
夜中中、修理代金や、新品ギターばかり調べて、ここ何日か生活している。
いったいどうするのが良いのやら。
ひび割れたギターはそのまま置いて置いて、そして新しいギターも買わないということも考えている。引退である。
Mac使ってDTMも始めたいと思っていたけれど、やっぱりもう20年も生の楽器に触れているので、生楽器には未練がある。
そんなこんな日。