2020年5月14日木曜日

そのさんびゃくななじゅうはち

『イレイサー』

「愛してる」一言だけ
伝えるそれも恋


誕生日に花を きみと一緒に摘んで
お花の冠ができました

夕暮れ時に街はだんだん明るくなって
きみと手を繋いで歩いたね

そのままがいい そのままでいい
ふたり離れ

蜃気楼の向こう側へ

何もなくただ笑って
過ごすことを望む


許されない罰を 重ねて重ねて歩いて
辿り着いたのがここでした

殺された月光が 闇へ沈んで隠れた
最期の一歩目が始まった

これからがいい これからでいい
ふたり離れ

六万回(65536回)生まれ変わった

悲しくて 泣いた朝に
いつも呼吸が止まる


そのままでいい これからでいい
ふたり離れ

消しカスの向こう側へ

「愛してる」一言だけ
伝えるそれも恋

何もなくまた笑って
転がる石を掴め


(2017年)
作詞・作曲・編曲 にっSUN


https://www.dropbox.com/s/hj33oajid3vvinz/%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%BC.mp3?dl=0

2020年5月13日水曜日

そのさんびゃくななじゅうなな

 荒井良二さんがアトリエにてドローイング動画を撮影したものに音楽を付けさせて頂きました。

 お話を頂いたちょうどその頃、ワシはソロでは初めてとなるアルバム制作をこっそりしていたのですが、今回YouTube用に動画を編集した石川武志さんから『音楽が欲しい』というような言葉を頂き、即答でやらせて欲しいとお願いしました。

 その頃作っていたアルバムがちょうど煮詰まっていて「この動画用の音楽をアルバムにしたい」と思い、売るということはお金も絡んでくるので、当のご本人である荒井良二さんに相談とお願いをしました。

 結果的にオッケーとなり、本日無事に配信が開始されました。safarisというバンドに所属していた頃、バンドでもただの飲みの席でも荒井さんと石川さんとご一緒させて頂く機会があり、その頃を懐かしむ気持ちも抱きました。

 アルバム一曲目には、楽曲というか語りというか、なんだかヘンテコなものを収録しましたが、この始まりは個人的に凄く重要で、最後の歌が外での弾き語りということへ繋がっています。

 詩のない楽曲ばかりなので、ワシが何を想い、絵から何を感じ取ったかを計るのは、聴いて下さる方には分かりにくいと思います。
 でも14曲目、アルバムタイトルにもなっている『日々、こだま』の歌詞を読み解いて頂けると少し分かるかもしれません。

 でも、分かる分からないはどうでもいいのです。肝心なのは、聴いて下さる方が何を想うか、です。

 動画はこちら。



 動画に収められている楽曲とアルバムの楽曲は全て同じですが、アルバム用に色々変えたり足したりしています。

 荒井良二さんへ先行してCDを送ったのですが、すぐに感想を頂きました。嬉しい言葉と、ワシがこのアルバムと歌に何を込めたのかを見破って下さいました。本当に嬉しかったです。


にっSUN『日々、こだま』
1.おわり、はじまり
2.いち
3.に
4.さん
5.よん
6.ご
7.ろく
8.なな
9.はち
10.きゅう
11.じゅう
12.じゅういち
13.じゅうに
14.日々、こだま


 配信サイトは下記を参照して下さい。(下方向へスクロールできます)


沢山の方々に聴いて頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します。 



2020年5月3日日曜日

そのさんびゃくななじゅうご


荒井良二さんのドローイング動画第三弾が公開されました。もう後半です。

 さて今回はお知らせがあります。今回のこのドローイング動画企画でワシが制作した全ての楽曲が収録されたアルバムを、5月13日(水)に配信リリースさせて頂けることになりました。

 元々、楽曲制作のお話を頂いた頃から決まっていたことなのですが、頃合いを見てこのタイミングでのお知らせとなりました。

 全ての楽曲といっても、手は加えてあります。動画用とアルバム用、二つの楽曲データをほぼ同時進行で制作していました。

 動画用の方では、映像自体に元々入っている荒井さんが絵を描く鉛筆の音などが入っており、それはそのまま残しておくのが自然だろうと思い、なるべくそういった音の邪魔にならない音作りをしました。分かりやすいところだと、なるべく音を真ん中から鳴らさない、といったところでしょうか。真ん中を避けて右から左から音が鳴るように極端にした楽曲もあります。

 アルバム用では、それらの制約をなくし、真ん中からも音を鳴らしています。単純にボリュームも上げています。ボリュームって上げたり下げたりすると音がちょっと変わるんですよ。専門的にはボリュームとは言いませんが。

 他にも、動画用には入れなかった音(楽器)やフレーズ、曲そのものの長さを変えたりと、いろいろ試行錯誤しました。1オクターブ下がってたりとか。

 そして何よりも、これが"アルバム"というひとつの作品であるということを意識しました。単純にサウンドトラック(一部の)のように映像で流れた順番で曲を並べるのではなく、はじめから"アルバム制作"ということも考慮して楽曲の雰囲気などをコントロールしました。絵との兼ね合いももちろん考えて。

 まだ最後まで動画が公開されていないから単純にお話できることではないけど、後半の更に後半では一番最初の方の楽曲の雰囲気を意図して変えました。統一感を取らずに流れを重視しました。

 動画には入っていなかった音を、アルバム用では入れたことでがらりとスケール感が変化した曲もあります。

 肝心のアルバムタイトルですが、タイトルは『日々、こだま』です。以前こちらに綴った歌のタイトルです。これも歌が出来た時から決めていたことです。

 アホはアホなりに色々考えてます。

 配信元などはいつも通りだと思うのですが、配信開始されればまたお知らせ致します。一部のサイトではダウンロード予約が6日から出来ます。価格はサイトによって違うのですが、概ね¥1,060前後です。

 Spotifyのような無料ストリーミングサービスでも聴けますが、恐らく無料のサービスでは曲順通りでは聴けないと思います。でももちろんそれで聴いて頂けるのは嬉しいことです。でも流れを考えて作った作品なので、曲順通りに聴いて頂きたいのがワシの真意です…。有料ストリーミングサービスに登録している方は、ぜひそちらでお聴き下さい。ダウンロードされるのが一番嬉しいですが…。あなたのポケットの中のスマホの中にワシの音楽がいつも一緒だと嬉しいです。

 ちなみに『日々、こだま』は日本リリース版でのタイトルで、外国では『Echo days』としてリリースされることになっています。海外配信サイト(Appleなど)からダウンロードすると、タイトルはそちらが表示されます。

 ワシは制作を考えすぎなくらい考えてやっているので(そうでない依頼もある)、今回は動画化ということも重なって本当に疲れました。毎日起きてから眠るまでが制作。その間は他アーティストやバンドの音楽を自ら聴くことはしませんでした。動画サイトで観る映画の主題歌などだけ。

 自分で作ったもの、作るものがいちばん良いと思ってそういうスタイルをとっています。おかげでワシはワシの大ファンです。

 ソロでのアルバム発表は初めてです。初めてで、特殊な経緯で出来上がった作品ですが、自慢の作品が出来ました。是非皆さんに聴いて頂きたいです。

 ちなみに、とある仕掛けを作品でしています。音楽家以外で聴き破るのは難しいとは思いますが…。次回の動画がヒントになると思います。
そんでブログだけの大きいヒント『○○と△△と××は⭐︎が▽』ということです。
一番初めに当てた方には、ワシの大切な何かをお贈りいたします。

 それから、こちらに綴った『日々、こだま』という楽曲の歌詞を見てもらい、何故このタイミングでこういう経緯を辿り、ワシが制作を受けて録音をし、どうして人が集まる場へ赴いてまで公園での弾き語り録音に固執したのかを考えてもらえればと思います。

 みんな、尊かったんですよ。当たり前のものがこの世で一番手放してはいけない宝物だったんです。

 この暗い世も、またそのうちに太陽と月が空に昇り、虹がかかります。手を離して喜ぶことができるようになったら、またみんな手を繋ぎましょう。ずっとずっと繋ぎましょう。


『日々、こだま』
5月13日(水) 配信開始

1.おわり、はじまり
2.いち
3.に
4.さん
5.よん
6.ご
7.ろく
8.なな
9.はち
10.きゅう
11.じゅう
12.じゅういち
13.じゅうに
14.日々、こだま