2020年4月30日木曜日

そのさんびゃくななじゅうよん

 先日お知らせした、chap tuneのシングル『Black Box』が配信開始されています。詳しくは下記をご覧下さい。(下方向へスクロールできます)

この歌は(綴ったっけ?)飛行機事故の歌です。ワシは飛行機には怖くて乗れません。今まで何回か乗ったことあるけど、もう二度と乗りません。



よろしくお願い致します。

2020年4月27日月曜日

そのさんびゃくななじゅうさん

 荒井良二さんのドローイング動画へ加えた音楽制作のことを綴ろうと思います。といっても、まだあと2曲作らないといけないのですが。

 今回お話を頂いて考えたことは、まぁ当たり前ですがまずは動画を見て自分が何を感じるか、ということでした。そして動画を見ながら浮かんだことばや気をつけないといけない事、描いてる鉛筆の音を消したくないなとか、曲数などをメモしてから制作に挑みました。

 今まで荒井さんのライブペイントで何度か演奏させて頂いた時の感覚と、同じように描いてる動作を見ながらの音楽なのに、これはちょっと全く別物だなと思いました。

 ライブペイントの場合は目の前に荒井さんが絵を描いていき、眼前にその絵と対峙して感じたこと(音)を瞬時というか刹那に紡いで発音していたのですが、動画はそういう訳ではなく、何度でも見れるし、早送りしたり巻き戻ししたり出来るから、感覚が違いました。

 ほぼ全てを絵の順番通りに作曲していますが、初めは絵を描いている時間、それだけを考えて作ってみました。そしてそれを自分で動画に付け加え、具合を見てみました。うん、なんだかそれは間違いではなかったようです。

 2,3曲制作した後、今度は次に音楽を付ける動画を見ながら雰囲気を感じてそれを音にしたらどうなるかなと考え、それを反映しました。うん、それも間違いではなかったです。

 ただ、とても大変な制作です。だいたいどれもが同じような時間で描き上げられるし、通常のインストゥルメンタル音楽のように展開をさせるのも難しいです。ですから、ほとんどループミュージックで構成しています。動画の編集を自分ではなく、石川武志さんが手がけるということもあり、その作り方の方が編集もしやすいかなと思いました。

 ループする音楽は簡単に作れてしまうから反対に難しいのです。ずっと聴いていられるような繰り返しならば万々歳ですが、中々上手くはいかないし、そういう聴き方を出来る人も少ないので。だから同じ繰り返しでも、音数を途中で出し入れしたりして展開しているように聴かせたりしています。こういうやり方はオーソドックスではありますが。

 音楽単体に関して言えば、優しいものを目指しました。今の時世を考慮しての今回のお話だったので、なるべく暗くならないように志しました。ちょっと間抜けなリズムとかフレーズが凄く気に入っています。一人だけで音楽を作っていたら作らないような音とフレーズなので。ダサいものは敢えてよく作りますけど。その方がかっこいいから。

 そして、まだ動画は第二弾が公開されたばかりで、今この段階でお話するのも早いことかも知れませんが、最後に歌が1曲入る予定です。ずっと歌無しなのに最後だけ歌入ってびっくりされるのもちょっとな、と思ったので、今の段階で宣言しておきます。

 歌といっても、弾き語りを公園でしたものを録音しただけです。どうしても風の音を入れたかったのです。

 他の曲も音数(楽器)を極力減らしているので、最後に弾き語りが入っても違和感はありません。どうしようかな、先に歌詞だけ載せてもいいかな。ボツにならないかな。

 公園で録音した意味が他にもあります。そこの公園は大きな公園で、定期的に園内アナウンスがあります。今なら新型コロナウイルスについてのアナウンスもあるのです。そのアナウンスも入れたかったのです。

 色んな場所へ出掛けられない今の状況ですが、不必要なことで出掛けてしまっている人もいます。公園の広場へ行くと、大勢の人がいました。そりゃあずっと家に居るのも辛いし、外の空気を吸ったり軽い運動をしたりといったこともあるでしょう。でも、みんなが同じ所へ集まってしまっては意味がないのでは?団体でサッカーしている若い子たちがいました。マスクをしていない子もちらほら。

 自分だけマスクをつけて、手を繋いだ小さな子はマスク無し、そんな親子も。そしてそれを眺めるワシ。

 色んなことがおかしいのです。繰り返しますが、ワシもです。ただ、人のいない所をなるべく探しに探しはしました。そしてとっとと録音して去りました。録音は2日間やりました。

 歌詞載せます。


『日々、こだま』

ある日ぼくは風の匂いをかいで土に立っていた
今日もきみと二人でここにただいるだけだったんだ

今が消えていく

暗い空の中に太陽と月が昇る

まだハッピー まだラッキー
ついさっき またサンキューと言えた

こだまの毎日 それが全てで ひとつだけの尊さ
儚い昨日の無色透明な心に色をつけて

雨も優しい

明るい雲間に六色の虹が架かる

今がハッピー 今がラッキー
ついさっき まだ言えなかったことば

愛してね 愛するよ
手を繋ごう ずっと繋ごう


 以上です。自分なりに今回のことを考えて詩を綴りました。メロディーと詩、コード進行、全て同時進行で、すぐに出来ました。ほとんど何も迷うことなく、浮かんだことばが勝手にメロディーに乗り、それがコードと一体となりました。同時にパッと浮かんですぐに作曲出来ることがたまにありますが、今回の作品もそういうものと同じでした。

 捉えようによっては"ハッピー"とか"ラッキー"が良くない表現と捉われてしまうと思うので、先に簡単に説明しておくと、今の状況がハッピーだとかラッキーだとかということでは決してありません。この歌は"日常"="日々"のことを歌った歌です。何でもない日々の繰り返しが、実は一番尊いんです。嬉しいことがあり、悲しいことがあり、寂しさや怒りがあり、そして何にもない日もある。それが日々だと思います。

 その日々の繰り返しが"こだま"ということです。こだまは発信がないと返ってきません。今を生きるから明日があるということですかね。そして明日がこだまになって明後日になる。ずっとその繰り返しです。

 今回の制作については、今まで行った制作のどれもと違って、山ほど説明したいことがありますが、そういう訳にもいきませんし、なんせまだあと2曲作るのでこの辺りで。

早くオフライン飲み会したいですね。

2020年4月24日金曜日

そのさんびゃくななじゅうに

荒井良二【Drawing】

Drawing : 荒井良二/Ryoji Arai
Music: にっSUN
Edit&Planning : 石川武志/Takeshi Ishikawa

https://youtu.be/PGFlp0RikAA

 荒井良二さんのドローイング動画、ご覧頂けているでしょうか。ワシは毎日曲作りに励んでいます。

 並行して、歌のない楽曲ではなく、歌を1曲作りました。久しぶりにギターに弦を張り、その場で適当に弾いたコードで適当に乗せた歌詞が、そのままその歌になりました。

 楽曲の作り方はミュージシャンの数だけあると思います。ワシは高校一年生で曲作りを始めた当初は、なんとなく繋がりがいいコードをギターで弾いて、それなりになったら『ららら』のような言葉ではないものをギターを弾きながら歌い、それがメロディーになったら歌詞を後で付けていました。

 2,3年経ってからは、編曲を先に組み立て、そこへメロディーと歌詞を乗せるようになりました。

 他には、頭の中だけで完全に完成したものも何曲かあります。何故だか電車に乗ってぼーっとしてると出来上がります。そういう時は、メロディーもコードも歌詞も編曲も、全部出来上がります。これがいつも出来れば理想です。

 今回はパッと弾いたギターに乗ったことばがそのまま動き出し、歌詞とメロディー両方同時で作ることができました。編曲はやっていないです。今はそこまで手が回らない…。

 大好きなAIRさんが「メロディーに乗せて詞を書くことも意味がないからやめた」と歌いましたが、そんな感覚がぴったりくるような作曲でした。ことばがスイスイ浮かんで、メロディーも同時にスイスイ。メロディーがあればコードは勝手に付くし、逆もまた然り。

 後で驚いたのが、歌詞が練りに練ったような巧さがあり、何にも考えてない箇所までもが、別のことばとリンクしていたりして、びっくりしました。でもこれは多分、自分のことばのボキャブラリーが限られた中、25年も続けている詩を書くことの癖みたいなものが影響しているんじゃないかなぁと思います。

 良い歌が出来あがりました。聴いて頂ける機会があるかは今のところなんとも言えないですが、これぞにっSUNの歌、というようなものです。バンド用の歌じゃない。

 仮歌録って何回も聴いてます。
明日も曲作り。何曲出来るかなぁ。集中すると嫌なことも忘れられるから、それはちょっとまだラッキーです。

2020年4月20日月曜日

そのさんびゃくななじゅういち

 お知らせです。

 絵本作家の荒井良二さんによる、ドローイングを次々と描いていく映像に音楽で参加させて頂いています。



 こちらの映像になります。左上に豆被った人が写ってますね。今回映像の編集などを行なっている石川武志さんです。久しぶりに3人揃ってのプロジェクトです。3人で飲みにいきたいです。

 本来この映像は約30分あります。その間荒井さんは止まることなくドローイングを書き続けています。荒井さんが絵を描くのをみているといつも思うのですが、とにかく瞬発力が凄いです。ワシは絵の事は分かりませんが、頭より先に手が動くとはまさにこういうことかと思います。

 映像は編集されていますが、今回のはまだ第一弾です。この後も幾つか映像はYouTubeにて公開されます。ワシも絶賛音楽作曲中です。難しいけれど楽しいです。でも難しいです。

 初めて作るような作風で作曲しています。今の時代は作ったらすぐさま世の中にお届けできるので、それがなんだか良い感じです。なんなら48時間後にワシの音楽を販売することも可能です。しかも今から作って。とんでもない時代です。

 歌のない音楽はこれまでも作ってはいますが、映像に合わせてというのは初めてです。劇伴のお話を頂いたことがありますが、難しそうだったので蹴りました。今回のは蹴りたくないお話だったのです。

 音楽を手がけるにあたって、荒井さんとほんの少しメールのやり取りをしました。心に染みる言葉を下さいました。今朝起きたら「にっSUN ありがと!」とメールが来てました。引き続きがんばろうと思いました。

 大変な事態が起こってしまっていますが、お家で映像をお楽しみ下さい。
 

2020年4月12日日曜日

そのさんびゃくななじゅう

 お知らせです。
4月28日(火)に、ワシとkat-changのバンド、chap tuneの楽曲が各配信サイトよりリリースされます。楽曲名は『Black Box』です。

 この楽曲はもう20年前に作って録音したもので、少し音質に手を加えてリリース致します。

 先立って4月15日(水)から、一部配信サイトで予約が始まります。予約して頂くと、リリース日に自動でダウンロードされたり、通知などがきます。

 そして今はまだ制作中なのではっきりとは言えないですが、同日にワシの初めてのソロアルバムもリリースされる予定です。フルアルバムというより、ミニアルバムになると思います。
一度は自分だけの作品集を出してみたかったので、念願が叶うようなものです。まだ3曲しか出来てないですけれど…。3日後に納品することを目標にしております。

 本作は全てコンピューターだけで作曲、録音作業をしており、生楽器も自分の声も収録していません。本来ならば歌を作ってお披露目することの方がワシのやるべき事なのかなと思いますが、現状の自分のいろんなことを考えると、歌のないインスト作品、それもデジタルミュージックしか選択肢がないのです。

 それでも興味を持って頂ければ、是非聴いて頂きたいです。まだ3曲しか出来てないですけれど…。(アゲイン)

 さて、先述のchap tuneの楽曲ジャケットはこのようになっています。


この写真ば、中学3年生の時に初めてライブをやったそのすぐ後の写真です。写真アルバムから出てきました。25年前のワシとkat-changです。

 25年前のジャケットに、20年前の曲。chap tuneの完全なる新曲は、いつか出来るのかな。

 『音楽を辞める』と宣言しましたが、ちょくちょく入ってくる依頼の中には、無視出来ないものもあるし、今の世の中にはのことを考えて、ほんの少しだけ音楽やってみようかなと思って、今はやっています。アルバムが出たらまたちょっと離れられそうです。完全に辞めるのはやっぱり難しいな、と思い始めました。

 両作がリリースされたらまたお知らせ致します。よろしくお願い致します。