2014年7月8日火曜日

そのにひゃくにじゅうはち

今日はワシが音楽で物凄く影響を受けたバンド『Sonic Youth』をご紹介するとします。

このバンドを聴き始めた1998年のライブ映像がYouTubeにありました。


ドイツでのフェスティバルのようです。映像は70分もあるのでお暇な時に少しかいつまみながらでも。

Sonic Youthの特徴は、「変則チューニング」「不協和音」「自分達の海賊版レコードを自分達でリリースする」そして「ノイズ」といったところが主な特徴でしょうか。

ワシは高校の授業で、通常習う音楽の授業とは別に特別な授業を受けていました。
「聴音」とか「ソルフェージュ」「音楽理論」とか。ピアノをたらら〜んと一度だけ弾かれてそれを楽譜に起こしたり、楽譜だけ渡されて知らない曲をその場でいきなり歌わされたり。

なかなか大変でした。周りの生徒は幼少期からピアノを習ってたり、絶対音感を持ってたり。でも先生にとってはワシは素人のホープだったようで、よく目にかけて頂いていました。

そんなこんなで、音楽を理論的に捉えるということが自分にとっては当たり前のことのようでした。(ちなみに三年生を待たずに学校は辞めました)

曲を作ってもなんだか当たり前のようなものしかできなくて、少し悩みました。
そんな時に観たのが衛星放送でやってたフジロックフェスティバルの映像でした。

いろんなミュージシャンが集まって、どんどんライブをする。あまり洋楽が好きではなかったし、あんまり聴いたことがなかったので新鮮でした。
今となっては当たり前のように定着した「フェス」。このフジロックが日本では先駆けだったんではないでしょうか。たしか観たのは第二回目のフジロック。

相方のkat-changがBECKに夢中になる中、ワシが心を奪われたのはSonic Youthのこの映像でした。「Wildflower Soul」という曲。


びっくりしました。「ベースがいない」。それまでワシは主にベースを自分のパートにしていたので、それだけでもびっくり。それにギタリスト(サーストン・ムーア)がデカい。

ころころ変わるテンポ、変拍子、そして所々鳴っている変な音とノイズ。それまでの自分の固定観念を完全に打ち砕く演奏でした。変な弾き方してるし、ギター叩いたりもしているし。


と、ここまで綴ってきましたが、今までのワシの作った曲をご存知の方には分かるでしょうが、「どこに影響が?」と思うと思います。
ワシがバンドでのライブ終わりに必ず鳴らしていたノイズなんかはもろに当てはまるとは思いますが、このバンドから受けた影響は『自由』というところが実は一番大きいのです。

チューニングを変えたっていい、ノイズを鳴らしてもいい、ギターを振り回してもいい、ピックや指だけがギターの音を鳴らすわけじゃない。その他諸々。「曲作り」という面ではそれほど大きなものではありません。(safarisの"コロナ"なんかはちょっと受けているけれど)

1998年の翌年、Sonic Youthは機材の盗難に遭いました。それ以降少しの間は音がそれまでとは違っていたのが残念でした。

2001年のアメリカ同時多発テロにも遭っています。彼らの所有するスタジオがグラウンド・ゼロに近かった為に、それまで行っていたレコーディングもしばらく止まったそうです。彼ら自身に何もなくて良かったです。

ちなみにライブ中の右側の男性と真ん中の女性は夫婦でした。"でした"というのも、2011年に離婚したようです。その後バンドは停まっています…。

その他、メンバーにジム・オルークを迎えたり(ワシは嫌だった)、ジムが去った後はPAVEMENTのベースのマーク・イボルドを迎えたりして(今もメンバー)、活動を、、、停まってるね。


さて、ここでお願いがあります。
ワシが誰かに貸した「ソニック・ユース・ストーリー(著 アレック・フォージ)という本と、「1991: The Year Punk Broke」というビデオを持っている人は返して下さい…。



見覚えのある方はよろしくお願いします…。
アマゾンで本買おうとした矢先、売り切れました…。


最後に、Sonic Youthの「Sunday」という曲を。あのホームアローンのマコーレー・カルキンくんが恋人と出てます。


『にっSUN』の「SUN」とは、この曲からも実はきてるのですよ。