2020年7月27日月曜日

そのさんびゃくななじゅうきゅう

また久しぶりになってしまいました。
8月に金沢市へ移住することになりました。

 きっかけはいろいろあるのですが、昨年秋頃より、今暮らしてる京都の街を歩いたりすることが辛くなり、そんな折『移住支援』という機関があることを知り、移住したいなと考えるようになりました。

 入院や新型コロナウィルスの影響、その他の要因で、当初目標としていた春頃の移住からは少し遅くなりましたが、いよいよというところまで来ました。

 本当は能登半島の方を希望していたのですが、仕事のお世話をしてくれる別機関が金沢市にしかないということで『京都を離れたい』という気持ちが最優先だと思い、金沢市に決めました。

 今月初めに金沢へ赴き、アパートの内見と、仕事のお世話をしてくれる会社の見学をしてきました。

 京都には8年以上居ます。すっかり道に慣れてしまっていたので、くねくね曲がる道で方向感覚を失ったり、バスの乗り場や行き場が全く分からなかったりと、随分と苦労した下見でした。

 アパートの内見の前日、街を歩いたり迷ったりする中「本当にここで生活していけるのか」と不安になりました。

 金沢には身内はおろか、知人もいません。街に存在する全ての人間が『知らない人』です。人見知りの自分がそういう街で暮らしていける覚悟を持つことに、困惑していました。

 でも、アパートの内見の日、実際に部屋へ入ってから腹を括りました。

 本当は金沢へ行くだけで、気持ちが少し満足するんじゃないか、と思っていました。そこで満足していたら、不安を抱くことどころか、移住することに覚悟を決め、腹を括るということをしなかったかも知れません。

 大阪へ帰るという選択肢もありました。実はそれが一番自分にとって、金銭的にも気持ち的にも楽な選択でした。でもそれをえらぶことは嫌でした。

 京都と大阪が近いかというと、そうでもありません。それでも、いつでも会ったり顔を見せたりすることが出来る距離ではあります。大阪へ帰っても、これまでと変わらずに仲間たちに会い、顔を合わせ、話をして、良いことも悪いことも含め、気持ちを通わせることが出来ます。

 ワシは寂しがり屋で甘えたの人間です。大阪へ帰ったら、京都へ居る今よりもっと仲間たちに依存すると思います。それでは自分は何も変わりません。

 誰も居なくて寂しい想いはするだろうけど、みんなから離れて暮らして、自分を変えることが必要だと考えています。京都へ来た時はそういった不安定な気持ちを一切持ってこなかったので、甘えた環境に身を置いてしまいました。これは自分の責任です。

 移住したいと考えるようになってから、それだけが自分の気持ちを安らげる要素でした。でも実際に移住する日が近づいている今、寂しいです。でもワシは、もうこの街を歩くことすら出来なくなってしまっています。毎日通った商店街へも、もう1年近く近づくことが出来なくなりました。足が向かないという物理的なことではなく、考えるだけで目眩がしたり、目の前が真っ白になったり、頭は揺れ、心臓の鼓動が速く波打ちます。全て自分の行いのせいなのに。

 金沢へは、京都に来た時と同じく、希望を持って行きたいです。それに加えて不安も。

 死ぬまでそこへ留まるかも知れません。その死ぬ時まで仲間が出来ないかも知れません。でもそれでもいいんです。ワシはそろそろ独りで何でも出来るようにならなければいけません。助けられて、気遣われて、心配ばかりかけて生きてきました。誰かがそういう気持ちなんてどうでもいい、と言ってくれたとしても、このままではダメです。

 懺悔しないといけないことがあります。金沢へ行って、自分の気持ちが素直に落ち着くことが出来たら、きちんと懺悔しようと思います。

 19歳からずっと時間が止まっています。人生に巻き戻しも早送りもありません。淡々と今をゆっくりと土を踏み締めて歩いていかなければいけません。そんな簡単なことに気付くのに20年以上もかかりました。

 どんな日々が待っているか、想像は出来ません。きちんと土を踏み締め、自分の命にとって尊い日々を繰り返していきたいです。

2020年5月14日木曜日

そのさんびゃくななじゅうはち

『イレイサー』

「愛してる」一言だけ
伝えるそれも恋


誕生日に花を きみと一緒に摘んで
お花の冠ができました

夕暮れ時に街はだんだん明るくなって
きみと手を繋いで歩いたね

そのままがいい そのままでいい
ふたり離れ

蜃気楼の向こう側へ

何もなくただ笑って
過ごすことを望む


許されない罰を 重ねて重ねて歩いて
辿り着いたのがここでした

殺された月光が 闇へ沈んで隠れた
最期の一歩目が始まった

これからがいい これからでいい
ふたり離れ

六万回(65536回)生まれ変わった

悲しくて 泣いた朝に
いつも呼吸が止まる


そのままでいい これからでいい
ふたり離れ

消しカスの向こう側へ

「愛してる」一言だけ
伝えるそれも恋

何もなくまた笑って
転がる石を掴め


(2017年)
作詞・作曲・編曲 にっSUN


https://www.dropbox.com/s/hj33oajid3vvinz/%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%BC.mp3?dl=0

2020年5月13日水曜日

そのさんびゃくななじゅうなな

 荒井良二さんがアトリエにてドローイング動画を撮影したものに音楽を付けさせて頂きました。

 お話を頂いたちょうどその頃、ワシはソロでは初めてとなるアルバム制作をこっそりしていたのですが、今回YouTube用に動画を編集した石川武志さんから『音楽が欲しい』というような言葉を頂き、即答でやらせて欲しいとお願いしました。

 その頃作っていたアルバムがちょうど煮詰まっていて「この動画用の音楽をアルバムにしたい」と思い、売るということはお金も絡んでくるので、当のご本人である荒井良二さんに相談とお願いをしました。

 結果的にオッケーとなり、本日無事に配信が開始されました。safarisというバンドに所属していた頃、バンドでもただの飲みの席でも荒井さんと石川さんとご一緒させて頂く機会があり、その頃を懐かしむ気持ちも抱きました。

 アルバム一曲目には、楽曲というか語りというか、なんだかヘンテコなものを収録しましたが、この始まりは個人的に凄く重要で、最後の歌が外での弾き語りということへ繋がっています。

 詩のない楽曲ばかりなので、ワシが何を想い、絵から何を感じ取ったかを計るのは、聴いて下さる方には分かりにくいと思います。
 でも14曲目、アルバムタイトルにもなっている『日々、こだま』の歌詞を読み解いて頂けると少し分かるかもしれません。

 でも、分かる分からないはどうでもいいのです。肝心なのは、聴いて下さる方が何を想うか、です。

 動画はこちら。



 動画に収められている楽曲とアルバムの楽曲は全て同じですが、アルバム用に色々変えたり足したりしています。

 荒井良二さんへ先行してCDを送ったのですが、すぐに感想を頂きました。嬉しい言葉と、ワシがこのアルバムと歌に何を込めたのかを見破って下さいました。本当に嬉しかったです。


にっSUN『日々、こだま』
1.おわり、はじまり
2.いち
3.に
4.さん
5.よん
6.ご
7.ろく
8.なな
9.はち
10.きゅう
11.じゅう
12.じゅういち
13.じゅうに
14.日々、こだま


 配信サイトは下記を参照して下さい。(下方向へスクロールできます)


沢山の方々に聴いて頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します。