2013年7月27日土曜日

そのひゃくろくじゅうさん

お家世話になっているstruct Web storeを覗いてみたら、有難いことに「ラスタ×ホワイト」のカラーのアンクレットが売り切れていました。

それを目撃した時、ほんとに嬉しかったです。ここがもし地球の重力よりも軽い星なら、大気圏なんて飛び越えてしまうほどの気持ちです。

お買い上げくださった方は、ひょっとしたら身近な方かも分からないし、ワシとは全く接点のない方かも知れません。でも嬉しさと有難さの大きさは、なんら変わりありません。


バンドをやっていた時、CDを売ったりしていました。
駆け出しの頃は全て手作りで、なんなら無料でもいいから貰って欲しいというようなものを売っていました。
自分の作ったものがお金に変わる不思議さは、今でも変わっていません。
バンドではやがてレーベルからリリースさせて頂き、全てが手作業の手作りも工場へ発注したりといったものに変わりました。
でもそれもワシらにとって何も変わらずに、出来上がったものを受け取るのは喜びでした。

CDセールスは決して成功とはいかなかったけど、タワーレコードのチャートに入ったり、関西のインディーズバンドで一位になったり、ラジオ出演もさせて頂きました。
解散しなかったら本当に次世代のポップシーンを牽引してたかも知れませんね。(棒読み)

そういったことは、知人の方も含めてワシらとは何も接点のない方たちの力も大きなものだったと解釈しています。
貴重な経験と同時にはそれは今でもワシの大きな自慢であり誇りです。
知らないどこかの人がCDを欲しいとメールを送ってきてくだされば、送って差し上げたりすることもしました。それも喜びでした。
インターネットでは「知らないバンドだけど良かった」という書き込みも何度も見ました。有難かったです。

そういった経験は、何だか不思議な気持ちでした。有名でもないし、露出だけ多くて名前が一人歩きしてるファックなバンドとも違い、至って地味な活動をしていたザ・ソロシップスとsafaris(ワシの抜けたいまのsafarisはより一層地味です…。)は、そういう風に歩んで終わりへ足を踏み入れました。


アンクレットを誰かが気に入ってくれることと、音楽を誰かが気に入ってくれること、その両方は、ワシの狭い部屋の中で生まれたほんの小さな宇宙がはじまりです。
そこからお店という立派な惑星に降り立ち、気に入ってくれた方という宇宙船に乗って、ワシの知らない別の宇宙へ旅をします。本当に不思議です。


正直なところ、アンクレット製作は前回分でやめようかと考えていました。
どうしても自分が作る時の気持ちと、それをお金を出して買ってくださる方との気持ちの間に隙間がありました。置いて下さるお店との間にももちろんありました。

「ワシが作った物なんて」

って思ってました。今も少しは思います。でも買ってくれる人がいたり、TwitterやFacebookで反応してくれる方々、少しでも興味を持ってくれる方がいると本当に励みになるし、「じゃあ次はまた別のを考えて作ろう!」と思うようになりました。

友達から直接「いいね」って言ってもらったり、知らない間にお忍びで買ってくれる子もいたりして、そういうことも凄く嬉しいのです。


なんしか、嬉しいのです。ただそれだけ。


それにしても、ワシはstructのWONDER BAGGAGE(ワンダーバゲージ)Relax bag リラックス・バッグ Beige×Forest べージュ×フォレスト」がめちゃくちゃ欲しいです。今のリュックがもうボロボロだし。
秋から冬にかけて買えるといいなぁ。